-蒸気機関車 C11形131号機 修復作業-
修復作業前のC11形131号機(平成29年8月撮影)。ようやく「救いの手」が差し伸べられる事に!
直方市石炭記念館には2両の蒸気機関車が静態保存されており、ひと足先に修復整備を受けて
現在は「定期保守」(奇数月に実施)を行っている「コッペル32」に対し、こちらはご覧の状態・・・
コッペルの修復から5年、ようやく本機の修復作業を行う事となりました。
平成30年春をメドに進めて参ります、当コーナーでは作業の進捗を画像で紹介して参りますので、
変わり行く姿をお楽しみに!
<修復完成したC11形131号機>
上写真の状態から半年あまり、見違える程美しい姿になりました!
線路部分も砂利を入れ替えたり、周囲の構造物も移設/撤去でスッキリ!
<平成30年4月29日 完成記念 お披露目会>
晴れ渡る青空の下、お披露目会が開催されました。
当日は直方市長や市教育委員会、JR九州筑豊篠栗鉄道事業部などの皆様による「除幕」、
また鞍手高校の吹奏楽部によるファンファーレ演奏もあり、盛り上がった式となりました。
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除幕を待つC11 131 |
式典開始(直方市石炭記念館 館長挨拶) |
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鞍手高校吹奏楽部によるファンファーレ演奏 |
除幕の瞬間(少し引っかかった!) |
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除幕完了、美しい姿を現しました! |
直方市長 挨拶 |
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関係者の皆さんによる記念撮影 |
<修復作業のもよう>
平成30年3月30日時点 全景(直方市石炭記念館 本館2Fより) |
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ココへ来てようやく黒塗装に漕ぎ着けました。配管など入り組んだ所を先に部分塗装、それから全体を吹付塗装します。
ロッド類の銀塗装及び窓ガラスが嵌め込まれたのは、工期末ギリギリの30日でした・・・ |
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窓ガラスの製作に着手、傷みの激しかったシリンダーのケーシングも新規製作して取り付け。
無数の腐食穴も地道にFRPや樹脂で塞いではパテで平滑に仕上げる作業の繰り返しで埋められていきます。
残るは半月、いよいよ黒塗装に突入・・・? |
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パテによる補修は1回では終わりません、場所によっては数回、パテ盛り&研ぎの作業を繰り返して平滑に仕上げます。
腐食の酷い箇所は鉄板をあてがい溶接して補修。運転室の木製窓枠は新規に制作、嵌め合い確認を実施。
いよいよ残る工期は1ヶ月! |
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この時期になってもケレン作業・・・ということは、予想以上に傷みが激しいのと、天候等の影響で作業が遅れ気味になっている事を意味します。時には雪が舞う中での作業、工期は残り1ヶ月半! |
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FRP/パテ補修が本格化、パテを盛り付けた箇所を見れば、この機関車の傷み程度がお分かりかと。
腐食の激しい箇所は部品を新製して取り付けました。 |
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デフレクタ(除煙板)下部は腐食が進んで大きな穴が開いており、FRPを用いて塞ぎました。
また、この日は機関車次位の石炭運搬車「セム1」のケレン作業を行いました。 |
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シリンダー部分及びロッド部分のケレン作業~錆止め塗布を実施。 |
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この日はSL定期保守の日で、コッペル32号機の保守作業を行った後、こちらの作業も時間の許す限り進めました。 |
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スポーク車輪は表面積が広い上、スポーク間隔が狭いので作業がしづらそう・・・
従台車/運転室下のエアタンク部分はケレン作業後、煙室扉はパテ処理後に錆止め塗布を施し、本日の作業は終了。 |
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前日に続いての作業。「正月3が日」も関係なく、とにかく作業を少しでも進めるために!
それにしても、本当に穴だらけ・・・ |
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天候不順などで遅れ気味なのと、予想以上に補修を要する部分が広いので、少しでも作業を進めたいとの思いから、正月休みも返上で作業に臨みました。
一度パテを盛りつけた部分も、より美しい仕上げを求めて2回目のパテ盛りを行っています。 |
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前日パテを盛った部分を、ペーパー掛けでキレイに馴らしていきます。同時に、炭庫部分やシリンダー(左側)のケレン作業及び錆止め塗布を行いました。炭庫部分は、よく見ると腐食が進んで穴だらけ・・・
2017年の作業はこの日で終了、2018年3月完了に向けて、正念場が続きます。 |
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運転室屋根の左半分をケレン作業。錆止めを塗布する所までを終わらせないと、せっかく色を剥がした所がまた錆びてしまいますので、うかつに削ってばかりもいられません。
一方、煙室扉などケレン/錆止めを施した場所も、よく見ると表面が腐食でかなり荒れています。このまま黒を塗っても仕上がりが良くないので、パテを用いて表面を滑らかに仕上げていきます・・・って、こんなに修正箇所があるとは!! |
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世間は「クリスマス」と呼んで盛り上がっていますが、そんな事はお構いなしでひたすら修復。
錆止め塗布やFRPによる腐食部の「穴塞ぎ」が進められます。 |
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先日、FRPで穴埋めした部分の平滑化~錆止め塗布を行う一方で、ケレン作業やヘッドライト部品の取り外し作業も同時に行いました。 |
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煙突の根元やボイラー部カバーもあちこち穴だらけ。FRPを細かく切っては貼り付け、樹脂で固めていきます。
このような場所がまだまだ無数にあります・・・ |
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いよいよ、腐食部分の本格的補修のスタートです。FRP(ガラス繊維、白い布状のもの)を貼り付け、樹脂で固めていきます。
樹脂が固まったら表面を平滑にする作業が待っています。正しく「格闘」・・・ |
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機関車右側の修復作業の障壁となる、炭鉱で使われた機器類などの展示品を撤去/移動しました。
取付道路が狭いため、クレーン車も道幅ギリギリ!周囲の建物や機関車等に細心の注意を払いながら、丸1日がかりで作業を終了、作業前と比べてスッキリしました。 |
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鉄板「継ぎはぎ」状態になっていた、除煙板/運転室下部の鉄板を除去、「患部」が姿を現しました。
他にも、雨どいや炭庫上側など.、腐食の進んだ部分があちこち・・・ |
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左側の水タンク、運転室背面のケレン作業と錆止め塗布を行いました。
運転室下部のケレン作業を行っていない所は、鉄板が「継ぎはぎ」状態になっているため、剥がしてからの作業となります。 |
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運転室下、従台車やタンク、ステップ部分のケレン作業と錆止め塗布を行いました。 |
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前日に続いての作業は、ボイラー/水タンク/従台車などのケレン作業~錆止め塗装が更に進みました。
「機関車トーマス」に登場する赤い機関車「ジェームス」のようです。
それでもまだ、元の塗装を剥がさないといけない箇所が少なからず残っており、一筋縄ではいきません・・・ |
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左側ボイラー部のケレン作業~錆止め塗布を行いました。日増しに「赤」度が高くなってきています。 |
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煙突廻りのケレン作業~錆止め塗布を行いました。根元は腐食が進み、もうちょっとで煙突本体が千切れそうです。
また、煙室扉下のデッキ部分も「大穴」が空いていて、かなり傷みが進行しているのが分かります。 |
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サンドドームのケレン作業~錆止め塗布を実施。また、花壇撤去跡の整地及びコーン設置を行いました。 |
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左側の運転室~炭庫部分、及び下回りのケレン作業~錆止め塗布を行いました。
運転室~炭庫の下側は鉄板が「継ぎはぎ」状態になっていて、ここは「やり変え」必須・・・ |
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機関車前の花壇/樹木/街灯を撤去、機関車の手前側はスッキリしました。問題は機関車の向こう側・・・ |
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動輪/先輪などはスポーク車輪です。コレ以外にも入り組んでいる箇所が多いので、ひと口に「塗装を剥がす」といっても、工具が入りづらかったりと、作業は大変だろうと思いますが、キレイに剥離されていますね!丁寧な作業に頭が下がります。 |
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シリンダー廻りの分解作業は難航しながらも何とか部品を取り外したものの、外した部品の更なる分解は出来ませんでした。
一方、運転室内も狭いエリアでの作業は見るからに窮屈で大変そうでした。とは言え、本人は楽しんでおられるようでした。
磨きあがった状態を撮影させて頂いた時も「角度はこの感じで」との”ご要望”。拘っている思いが伝わってきます! |
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応援2名が加わり3名での作業。この日も朝から天気に恵まれて、送風機が大活躍!
左側の第一動輪などのケレン作業~錆止め塗布や、シリンダー廻りの分解(準備)作業を行いました。
だんだんと「機関車ジェームズ」みたいになって来てます・・・ |
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月曜日は石炭記念館の休館日という事で、来館客の心配をせずに作業。
左側の水タンク部分のケレン~錆止めを行いました。 |
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9月24日(日)は応援1名が加わりました。
この2日間で左側の第2/第3動輪及び除煙板おもて面、シリンダーカバー部まで作業が進みました。 |
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フロントデッキ/端梁、左側除煙板の裏面部分のケレン~錆止め塗布を行いました。
前面はほぼ「真っ赤」状態に・・・ |
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9/10に続き、応援1名が加わり2名での作業。右除煙板~煙室扉まで進みました。
この日の作業のもようが西日本新聞に記事掲載されました。 |
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非公式側(右側面)のケレン作業からスタート、9月に入っても日中の暑さは「夏」そのもの・・・
予想通りというか、あちこち腐食が進んでいるようです。 |