<平成25年8月20日  直方市立小学校 校長/教頭 研修会>

直方市石炭記念館と汽車倶楽部を利用した社会科学習(3年生対象)のカリキュラム化を
検討するための研修会が実施されました。
市内11校全ての校長先生・教頭先生に参加頂き、実際に生徒さんが受ける授業と全く同じ内容・工程を体験頂きました。

今回は、上頓野小学校の実施ケースを想定して
実施されました。
今回「模擬授業」を受けられる校長先生・教頭先生を
今か今かと(笑)待ち受けます。
流石は教育現場のトップ、10時の集合時間に誰一人
遅れる事無くお集まり頂きました。
「一人ぐらい遅刻が居るかな〜」と思っておりましたが、
大変失礼致しました・・・m(_ _)m
直方市石炭記念館へ向かう車中。
今回の主旨や目指すところなどを熱く語るは、汽車
倶楽部代表・江口。
普段は作業着姿の事が殆どなのですが、流石にそれ
は失礼だろうと、Yシャツにスラックスという出で立ち。
直方市石炭記念館は、バスを止める場所が無いため、
隣接する多賀神社さんのご厚意により同社駐車場を
使わせて頂きました。
本実施される事になった場合も、ケースによっては
ココを利用させて頂く予定です。

ココから神社の境内を通り石炭記念館へ向かいます。
直方市石炭記念館の敷地には「訓練坑道」と呼ばれる、
災害発生時に人命救助を行うレスキュー隊の方々が
実際に訓練にあたった施設が残っています。
その説明を行う、同館スタッフ。
訓練坑道は現在、内部非公開となっていますが、
社会科見学では、内部を生徒達に見せる事を計画
しています。
校長・教頭先生には、一足先に内部を見学頂きました。

日本ではココにしか残っていない貴重な施設であり、
何とかコレを活かしたい考えです。
石炭記念館のもう一つの目玉、「石炭燃焼実験」。
燃える時の煙や独特の匂いなど、現在ではなかなか
経験出来ない事を肌で感じて貰いたい考えです。
汽車倶楽部へ移動、静態保存の9600形59647号機を
前に、蒸気機関車についての講義。
炎天下の中、誰一人文句も言わず真剣に聞いて頂き
ました。

「石炭」をキーワードに、石炭記念館と汽車倶楽部が
リンクする形で授業が進みます。
静態保存と言いながら、ブレーキや空気圧縮機など、
可動する部分もあり、実際に動きを見て貰いました。
この後、汽笛吹鳴を行い、その凄まじい音も体感頂き
ました。

間近で動きや音を聞く事も、滅多に出来ない経験だと
思いますので、これも貴重な経験になると考えます。
実際に運転室にも上がって頂き、ブレーキレバーの
操作も行って頂きました。
ブレーキを操作すると、運転室の圧力計も連動する
ので、皆一様に驚かれている様子でした。
建屋2階の鉄道模型館にあるジオラマ(レイアウト)を
用いての授業風景。
「蒸気機関車」からの繋がりで「鉄道の町・直方」という
テーマででう。
先生方が色々書きこんでいるのは、生徒用の問題集。
これに書き込んで内容を完成させれば、ココで何を
学んだかが一発で分かるようにしました。
線路と同じ高さまで目線を下げて頂きました。
上から見るのとは全く異なる雰囲気・迫力に驚いて
いた様子でした。
模擬授業はこれにて終了。
再び国鉄バスに乗車し、発地の上頓野小学校への
帰途につきます。
汽車倶楽部・保存会々員に配布される「会報」を、参加
各校へ配布させて頂きました。
上頓野小学校へ到着。
酷暑の中、参加頂き有難う御座いました。

この日の模様は、翌日の新聞各紙(西日本・毎日・読売)に掲載されました。

果たして、来年から本格実施となるのでしょうか・・・?

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