<3.腐食進行部(1) 板金パテによる修復>

3−1.煙突基部
画 像 補足説明
煙突の根元はご覧の通り、ほぼ全周に渡り腐食により開口して
おり、煙突が落下する寸前のような状態でした。
まずは「グラスファイバー」(ガラス繊維)をあてがいます。
皮膚に纏わりつくと除去しづらく、下手をすれば刺さったりして
非常に厄介なため、取り扱いには細心の注意が必要です。
グラスファイバーをあてがった後、樹脂を塗布して固めます。
ようやく「FRP」の状態になりました。
(FRPは「ガラス繊維を使った強化プラスティック」の事です)
表面を研ぎ出して次工程に備えます。
パテを盛り付けたところ。
FRPだけでは表面が十分に美しく仕上がらない為、パテを用い
整形していきます。
画像は研ぎ出しが終わった所です。
錆止め塗料を塗布しました。
最初の画像と比べてみて下さい、どこに穴が開いていたか、
全く分からないでしょう!
3−2.前面デッキ部(煙室扉下)
画 像 補足説明
前面デッキ部正面、煙室扉の下の方をよくご覧下さい。
拡大したところ。
かなり大きな穴が派手に開いています。
これをFRP・パテで修正しようという訳です。
まずはFRPで穴を塞ぎました。
続いてパテ盛り付け。
研ぎ出した後、錆止め塗料を塗布すればご覧の通り。
3−3.左後方のボイラーカバー
画 像 補足説明
こちらは、小さな穴が広範囲に渡って多数、開いていました。
小さく切ったグラスファイバーを一か所一か所、丁寧に貼り付け
ていきます。
グラスファイバーを樹脂で固めたところ。
研ぎだしを行った所です。
リベットなど削ってはいけない部分もあるので、非常に作業の
しづらい部分ですが、丁寧に面を出していきます。
パテを盛り付けたところ。
研ぎ出しを行い、面を出したところ。
錆止めを塗布して、ようやく「ひと区切り」。
何だか、巨大な鉄道模型を作っているようです・・・

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