<5.運転室部分の修復(溶接・鉄板貼替)>

5−1.運転室内 床板部分
画 像 補足説明
運転室部分は、この車体で最も状態が悪い箇所でした。
ご覧のように底が抜けている上、板を固定するための骨組自体
も失われていました。
ここを、どうやって修復するか、方針が固まるまでが兎に角大変
だったとの事です。
修復の方針が決まり、いよいよ「難敵」に挑みます。
先ずはすっかり腐ってしまった床板の切除から。
運転席部分の床板を切除したところです。
床板を切除した後、新たな床板(鉄板)を固定するための
フレームを取り付けました。
新しい床板をフレームに溶接して固定していきます。
床板が全て新しいものに貼り替えられました。
5−2.運転室 側面部分
画 像 補足説明
運転室の側面は枠部分がすっかりボロボロ。
更に、先述のとおり骨組部分が失われていた為に下側は完全に
宙ぶらりん状態となって、変形も来たしていました。
フレームを作り直した後、側板をフレームに溶接固定。
更に、ドアや窓の枠部分を新たに作り直し、溶接。
最初の写真と比べれば、その差は一目瞭然。
ただ、まだココで終わりではありません・・・
側板表面の凹凸が目立つので、パテを盛り付け。
パテは、一度に厚く盛り付けると後でクラックが入りやすいため、
数回に分けて盛り付けと研削を行い、仕上げていきました。
やっとの思いで錆止め塗布に漕ぎ着けました。
運転室部分だけで1か月以上かかった筈です。

しかし、最大の山場というか難関をクリアした事で、ようやく
長いトンネルの先に一筋の光が見えたのではないかと。

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