昭和61(1986)年製のいすゞキュービック「国鉄バス」。現在、国鉄カラーで唯一の動態保存車となっていますが、
製造から30年近くが経過し、各部の傷みが目立つようになってきた事から修理を行う事となりました。
修理工場内に佇む国鉄バス。 | |
フロントのバンパーを取り外すとご覧の通り。 年式が年式だけに予想はしていたものの、やっぱりと言うか 「お約束」の錆&穴ボコ状態でした。 |
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「ワンマン出口」付近の外装も腐食が進んでボロボロ・・・ | |
出入口ドアの下側も、アルミテープの目張りをを剥ぎ取れば 目を覆いたくなるような腐れっぷり。 |
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タイヤハウス近傍も腐食が進んで大きな穴が開いていました。 これを、どうやって修理するかというと・・・(次へ) |
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「病巣」部分を思い切ってカット! | |
そして、カットされた部分を新たに鉄板で作ります。 微妙なRの盛り上がり部分ですが、「叩き出し」と呼ばれる方法で 形状を作りだしたそうです。 ハンマーでコツコツと鉄板を叩く事で平たい鉄板が3次曲面を 描きました、まさしく「職人技」です! |
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作ったパーツを溶接すれば、ご覧の通り。 | |
表面上は順調に修復が進んでいるようですが、鉄板を一枚 剥がしてみると・・・(次へ) |
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フレームが腐ってる・・・((+_+)) | |
このバスが製造された時は、まさか30年近くも使う事になるとは 誰も予想しなかったでしょう。 ここまで来ると、ほとんど「オーバーホール」ですね。 |
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下地まで終了した屋根のようす。 これで「雨漏り」の心配は無くなりました。 |
そして・・・
2013年3月3日、中間市・垣生公園の駐車場にて撮影。
屋根の塗装も施され、ご覧の通り美しい姿になりました(撮影:平成25年3月4日)。