−平成24年10月11日の作業−

画 像 補足説明
腐食の激しかった右サイドタンクですが、FRPやパテによる修復は
困難と判断し、鉄板を貼り替える事としました。

まずは、取り替える部分の鉄板を切除していきます。
徐々にタンク内部が見えてきました。
朽ち果てた鉄サビが散乱したタンク内部。
一部は底が抜けてますね。
張り替える部分の鉄板を切除し、タンク内にあった鉄サビを綺麗に
除去した右サイドタンクのようす。
底の穴が傷みの激しさを物語っています・・・
こちらは切除した鉄板。
幾重にも鉄板が重なっています。恐らく、現役当時から鉄板の上に
別の鉄板を接ぐ形で補修していたのでしょう。
新たに用意した側板を溶接していきます。
新たな鉄板の接合ラインは、本来の接合ラインとは異なる為、この後
継ぎ目が分からないように仕上げていく事になります。
よって、この時点では「スポット溶接」で固定していきます。
溶接作業ついでに・・・と言っては失礼ですが、車番プレート台座も
取り付ける事としました。
まずは取り付け部分の下地を出してあげます。
溶接作業のようす。
鉄工所などで、このような風景をご覧になった方もおられるかと
思います。
火花の飛散も勿論ですが、非常に強い光を放ちますので、専用の
仮面(⇒溶接マスク、顔の前にかざしているヤツ)を使います。
台座が取り付けられた所です。
車番プレートは、位置出しのために仮固定したもので、この後いったん
外して、台座周りに錆止めを塗布します。
溶接した車番プレート取付台座に錆止めを塗布したところ。

−平成24年10月12日の作業−

画 像 補足説明
屋根上のカバーが出来あがってきました。
右サイドタンクの鉄板を貼り替えた部分に、車番プレート取付台座と
旧・貝島炭鉱の「社章」プレートを溶接にて取り付けました。
後でパテ等により「継ぎ目消し」を行う接合部分を避ける形で、錆止め
を塗布しました。
このロッド、どういう役割なのか分からないのですが・・・
後で調べておきます(笑)

現役当時は素材剥き出しで、油を塗布する事で錆止めとしていた
ようです。汽車倶楽部の9600形(59647)の場合、屋内保管という事も
あってロッド類は素材剥き出し、定期保守の際は油を塗布しています。

が、こちらは屋外展示のため、長期的な劣化防止という観点から
塗装で仕上げる事となります(芦屋町のD60も同じ)。

先ずは元の塗膜を剥離します。
剥離後、錆止めを塗布しておきます。
下回りの作業も併せて進めていきます。
こちらは、キャブ後部・腰下部分のケレン作業を行ったところ。
ステップ横の丸い穴は元々、この位置に「バッファー」と呼ばれる部品
が付いていた跡です。
右側に写っているのは、貨車のバッファーです。
これと同じものが付いていた筈なのですが、ね。
錆止めを塗布しました。

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